【第6号】なぜ、オーストラリア人は、高い税金を払っても「幸福」なのか?

1. パースへの旅が、僕に教えてくれた「国家との、新しい関係」
こんにちは。【週刊】戦略的海外移住 | 世界の羅針盤のZuminです。
先日、僕たち夫婦は、シンガポールからほど近い、西オーストラリアの都市「パース」へ、短い旅に出ました。
それは、単なるリフレッシュの旅ではありませんでした。
僕が、これからの「戦略的海外移住」を考える上で、極めて重要な示唆を与えてくれる、学びの多い旅となったのです。
今回は、その旅で僕が目にした、「国家」と「個人」の僕たちがまだ知らない、新しい“契約”の形についてお話しします。
2. オーストラリアという国の「OS」が、あまりにも魅力的だった
パースで出会った、現地に住む日本人や、オーストラリアに暮らすの友人たち。
彼らと話す中で、僕が最も衝撃を受けたのが、この国の「ヘルスケア(医療制度)」に対する彼らの絶対的な信頼感でした。
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子供の出産費用は、ほぼ政府が負担してくれる。
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大きな病気や怪我をしても、高度な医療を驚くほど低い自己負担で受けられる。
フィリピンから移住してきたある友人は、こう言いました。
「この国で子供の出産時に、僕たちが払ったのは病院の駐車場代だけだったよ」と。
もちろん、その裏側で、彼らが高い税金を納めていることも事実です。
しかし、彼らは口を揃えて言います。
「自分が払った税金が、こうして自分や自分の家族の命を守るために正しく使われている。その“納得感”があるから、高い税金を払っても全く不満はない」と。
フィリピンという異国からやってきた家族、オーストラリアの医療制度を活用し、すでに3人の子供を産んでいます。
子供ができても金銭面は気にしなくていい、病気になっても国が負担してくれる。
この絶対的な安心感、少子化に悩む先進国も見習うべきところと感じました。
ちなみに、この家族は旦那の持つエンジニアという特殊スキルが評価され、3年前にフィリピンからビザ申請、すぐに永住権を取得できたといいます。
オーストラリアのような国は、今まさに、その「武器」を持つ、世界中の個人を積極的に迎え入れようとしています。
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- 3. Visa News:オーストラリア「Global Talent Visa」という、新しい選択肢
- 【戦略的海外移住の思考】
- 4. 今週のnote:あなたの「本当の武器」は、何か?
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