【第3号】シンガポール建国60周年。国家から学ぶ「個人の生存戦略」

「このまま日本にいても大丈夫だろうか?」円安、増税、キャリアの閉塞感…。そんな不安を抱えるあなたへ。海外在住10年の筆者が、国に頼らず、個人で資産と未来を守るための「生存戦略」を、毎週お届けします。
Zumin 2025.08.09
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1. 国家もまた、「移住」する。─シンガポール建国記念日に寄せて─

こんにちは。【週刊】戦略的海外移住 | 世界の羅針盤のZuminです。

今日、8月9日は、僕が今暮らす国、シンガポールの60回目の建国記念日(National Day)です。

街は祝祭ムードに包まれ、この国の力強いエネルギーを肌で感じています。

シンガポールの歴史は、1965年、マレーシアからの予期せぬ「分離独立」という、壮絶な幕開けでした。

資源も、広大な土地も、強力な軍事力もない。あるのは、多様な人種と、生き残ることへの渇望だけ。

これは、単なる国家の独立ではありません。

後ろ盾を失い、昨日までの常識が一切通用しない、全く新しいゲームボードに、強制的に「移住」させられたのと同じです。

この国の物語は、僕たち個人の「戦略的海外移住」と、驚くほど多くの点で重なります。

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続きは、1810文字あります。
  • 2. シンガポール建国史:資源なき小国が、世界の一流国家になれた理由
  • 3. 今週のnote:国家も、個人も、絶望の淵から這い上がる。
  • 編集後記

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